【報告】夏の発表会 2019「考現学とモダン」

夏の発表会 2019

2019年8月18日(日)、愛知芸術文化センター・アートスペースEFで、『夏の発表会』を行いました。10人の発表者が「テーマ1 : 旅と観光」「テーマ2 : 考現学とモダン」「個人研究」に分かれて、それぞれ発表を行いました。

旅と観光

鉄道による東北一周個人旅行の報告(稲垣)、有名観光地(茶谷)、観光地になりたい(かもしれない)地方都市の報告(嶋村)を続けて行いました。そして3人の発表者が互いにコメント、鼎談、会場とのやりとりがありました。

個人発表

「旅と観光」テーマ発表の後、個人発表を行いました。能楽堂の建築方法に着目し、人間の意図しない部分での音の聞こえの違いを報告したり(山本)、また、平成の初期に観察された特徴的な落書きを振り返る試み(山田)がありました。

考現学とモダン

20世紀初頭、日本で「モダン」が流行語であったこと、今和次郎が考現学をエスペラント語の「モデルノロヂオ」とした背景なども語られました(岡本信)。また、考現学についての文献にあたり、今和次郎と吉田謙吉の手法の比較などが報告されました(佐藤)。発表者による対談も行いました。
次に、停電時における駐車場の状況の報告(武谷)、運動靴とヒール靴のしらべもの(佐宗)、女性のズボンと靴の関係(岡本靖)がありました。電気や、ズック靴、スニーカー、ハイヒールといった20世紀初頭から普及した〈もの〉と現在の暮らしの関係を見る試みです。

時間の関係で多くの質疑応答が行えなかったものの、会場から質問や感想をいただきました。

発表会には30名弱、その後の懇親会には20名弱の方々に参加いただきました。
真夏の名古屋での発表会へのご参加ありがとうございました。